一人ケアマネの職場では、自分が休む日の受付から判断、実対応までの担当を確かめましょう。「本部に連絡できる」「相談相手がいる」という説明から、本人が不在でも進む仕事の範囲まで聞くことが大切です。
応募前の確認には、不在時の受付と代替対応を確認する表へ進んでください。予定休暇と朝の急病を分けた架空の記入例から、まだ分からない担当と次の質問を整理できます。
一人という人数と、休める体制を分けて確認する
この記事でいう一人ケアマネは、日常の勤務で事業所のケアマネが一人となる職場を指します。雇用されて働く人が転職先を確かめるための整理であり、経営者自身の休み方や個別事業所の適法性を判定するものではありません。
国の基準には、事業所ごとに常勤のケアマネを一人以上置くことと、適切な支援のために勤務体制を定めることが示されています。一人という人数だけでは、配置の適否や休暇の取りやすさ、支援の充実度を判断できません。
解釈通知は、営業時間中にケアマネが業務上の理由などで事業所を離れても、利用者が適切に連絡を取れる体制を求めています。この説明を、休暇中の担当本人がいつでも電話に出る義務へ読み替えないようにしましょう。
出典:厚生労働省・老企第22号令和6年改正新旧対照表別紙12
転職前に知りたいのは、予定した休暇だけでなく、引継ぎが十分にできない朝の急病にも対応できるかです。電話に出る人の肩書より、その後の判断と作業の行き先を追うと、本人へ戻る連絡が分かります。
予定休暇・急病・困難な相談で、質問を変える
予定休暇では、前日までの引継ぎと当日の担当を聞きます。「休暇中に家族から予定変更の連絡があったら、どなたが内容を確認して連絡しますか」と、起こり得る一場面で質問すると答えを具体化しやすくなります。
朝の急病では、本人が長い説明をできない場合を想定してください。管理者への欠勤連絡の後に、当日の予定や未処理の連絡を誰が確認できるのか、本人の電話対応を前提としていないかを聞きましょう。
困難な相談では、助言を受ける人と、その助言をもとに判断・連絡する担当を確認します。普段相談できる主任ケアマネがいても、不在日のケースを引き受ける合意まであるかは別に確かめる必要があります。
「まず本人へ電話する」という回答には、「本人が応答できない場合、次は誰が何をしますか」と尋ねてください。連絡先の一覧から実際の担当へ進めない場合は、その工程を未確認として残しましょう。

不在時の受付と代替対応を確認する表
次の表は、雇用されるケアマネが面接の説明を整理した架空の完成例です。代替の手配方法や勤務体制の適用は管理者に確認する前提で、当日の役割と未確認事項を書いています。
| 本人が不在になる場面 | 連絡を受ける人 | 判断・実対応の担当 | 共有方法と未確認 |
|---|---|---|---|
| 事前に届け出た休暇 | 事業所の受付を本部担当へ転送 | 事業所の代替担当として手配されたケアマネが内容を確認し、必要な連絡を行うとの回答 | 前日に管理者が引継ぎ確認。代替者への資料閲覧権限の付与方法は未確認 |
| 始業前の急病 | 欠勤連絡は管理者、利用者の連絡は本部担当 | 管理者が代替担当へ割当て。当日の訪問や連絡の調整を誰が行うかは未回答 | 法人の共有記録を参照するとの説明。担当決定前の受付後の動きを追加質問 |
| 判断を迷う相談が入った日 | 勤務中の本人が受付 | 地域の相談窓口に助言を求め、本人と管理者が方針を確認 | 外部窓口はケースの代行先として扱わない。相談の利用条件と情報共有の手続を確認 |
| 代替担当も急に対応できない日 | 本部担当が受付して管理者へ連絡 | 次の担当は未確認。誰が選び、連絡・予定調整を引き受けるかを管理者へ質問 | 本人への転送を続けるのか不明。内定回答前に不在時手順の説明を依頼 |
この表では、予定休暇の代替担当が分かっても、急病日の実作業と二人目の代替先がまだ分かりません。空いた工程を「皆で対応」とまとめず、誰にどの回答を求めるかまで書くと追加確認へ進めます。
回答Aが「管理者が担当を決め、記録を見て必要な連絡まで引き受ける」なら、本人に戻る連絡の条件と引継ぎ方法を確かめます。回答Bが「受付はできるが判断は休暇中の本人に任せる」なら、休み方の希望に合うかを見直し、体制の変更が可能かを管理者へ相談しましょう。
外部の相談相手と、業務を代わる担当を区別する
藤沢市は、ケアマネ同士が交流するサロンと、個別ケースを相談できる窓口を案内しています。市に登録されたケアマネジメントリーダーが相談を受ける地域の取組です。
このような相談先は、支援の進め方に迷ったときの助けになります。相談窓口の案内だけでは、休暇中の利用者への連絡や訪問を代行するとまでは確認できません。
「地域の主任に相談できます」と説明されたら、相談の申込み方法と利用できる場面、所属法人が行う対応を聞きましょう。地域の支援を利用する条件や情報の共有手順は窓口ごとに確かめ、知り合いであることだけで記録を渡さないようにしてください。
同じ法人の別拠点から応援を受ける場合も、誰がどの立場で支援業務を担当するのかを管理者へ尋ねます。人が来られるという説明に加え、勤務体制や情報へのアクセス、実際に処理できる範囲の説明を受けて比較しましょう。
架空例1 本部が電話を受けても、休暇中の本人へ戻る
Aさんは、雇用される一人ケアマネの求人を検討しています。面接では「電話は本部が受けるので休めます」と聞きましたが、予定変更への回答は休暇中の本人へ転送すると説明されました。
Aさんは受付の担当が本部であることを記録し、判断と実対応の欄には「本人へ転送」と書きました。「本人が電話に出られなければ誰が引き受けるか」を追加質問し、代替体制を確認することにします。
回答Aとして、管理者が指定した代替担当が判断と連絡を引き受けると分かれば、休暇前の準備と復帰後の確認まで聞いて検討を続けられます。回答Bが本人の応答を待って連絡を続ける運用なら、希望する休み方との相違を伝え、変更の回答を得るまで内定判断を保留できます。
Aさんが見落としたくないのは、電話の件数よりも応答できないときの行き先です。受付が整っていても、内容の判断や折返しが本人のままなら、その条件を含めて応募先と話し合う必要があります。
架空例2 相談できる主任がいても、急病日の担当が不明
Bさんは、近隣に相談できる主任ケアマネがいると聞いて安心していました。急病で連絡も難しい日を想定して質問すると、その主任とはケース相談の関係で、担当を代わる取決めはないと分かりました。
Bさんは、外部相談の欄に「助言」と書き、所属法人の代替欄を未確認に戻します。管理者には、当日の予定を誰が確認し、必要な連絡や日程調整を誰が担うかを尋ねます。
回答Aとして、法人が勤務体制と情報共有の手続を整えて代替を手配すると説明されたなら、当日の連絡順と適用する範囲を確認します。回答Bとして「外部の主任に頼んでみる」だけなら、確定した代替先とは数えず、法人の正式な回答を待って比較しましょう。
休暇制度と、実際に業務を引き継ぐ方法を合わせて見る
雇用される労働者には、勤続期間や出勤率などの要件を満たすと年次有給休暇が付与されます。厚生労働省の説明では、原則として労働者が請求した時季に与え、事業の正常な運営を妨げる場合に他の時季へ変更できるとされています。
一人で働く職場を選ぶ際も、休暇の付与と申請の窓口、不在中の業務を分けて確認しましょう。事業主自身には雇用労働者と同じ年休制度が当然に当てはまるとは限らず、雇用契約と働く立場を区別する必要があります。
誰へ何を渡せば休暇に入れるのかを確認しましょう。毎回すべての資料を一から作り直す運用なら、普段の共有記録で準備を減らせるかも質問できます。
受付後の担当と、本人へ戻る連絡の条件を確認してください。本人が応答できない場合の次の担当まで分かれば、休暇と急病の両方を比較できます。
代替者が行った判断や連絡を、どこに記録するかを尋ねましょう。復帰後に口頭で全件を聞き直すのか、共有記録を確認して残った仕事を引き継ぐのかで、翌日の動きも変わります。
夜間や休日の当番も気になる場合は、時間外連絡の当番と実対応の確認で勤務日以外の条件を整理できます。この記事の不在時対応と合わせて読むと、予定した休みと時間外の当番を混同せずに聞けます。
日常の作業を減らす支援については、ケアマネの事務支援の確認で依頼と差戻しの流れを整理してください。事務作業を手伝う人と、本人の不在日に専門的な判断を引き受ける人は、それぞれの役割を記録しましょう。
休暇中に応答できることを前提にした働き方が、自分の希望に合うかを考えてください。合わない場合は対応者の変更を求め、返答の内容を見て検討を続けるか判断できます。
現職で不在時の対応を相談しても希望に合わない場合は、ケアマネの働き方を変える選択肢で異動や転職も比較できます。体制の問題と仕事内容への不満を分けると、次の職場で必ず確かめたい条件が残ります。
退職に向けて業務を渡す場合は、担当・記録・残作業を引き継ぐ手順を使って整理できます。一時的な休暇の代替とは分けて、法人の受領担当と期限を確かめてください。
内定後は、ケアマネの内定条件の確認に沿って、代替担当と本人へ連絡する条件を配属先の管理者にも照合しましょう。採用担当の説明と現場の運用が違う場合は、どちらが入職時の条件になるかを確認してから決めてください。
この記事の執筆範囲
企業で人事部長・経営企画部長を経験しています。介護分野では、人材紹介事業の運営・求職者対応と、介護施設向けの採用代行に携わっています。
現在は中小企業診断士事務所で、HR DDなど人材と経営に関わる支援を行っています。この記事の記入例は、書き方や確認手順を示す仮想例です。
参考資料と確認日
本文の根拠資料は2026年10月4日に確認しました。確認手順や質問例は、読者が自分の条件を整理するための編集上の提案です。
出典:厚生労働省・老企第22号令和6年改正新旧対照表別紙12
書き込み用の資料
手元で整理する場合は、勤務と兼務の確認表(PDF)、ケアマネ勤務先比較表(PDF)を使ってください。必要な記入欄に、ご自身の状況を書き込んでください。
